足湯や靴下がなぜ治癒力向上につながるのか?

冷えと不調の関係は? 治癒力との関係は?

「冷え」って聞くと、「俺には関係ない!」と、以前の私は考えていました。

『 温度差による自律神経の乱れ 』が関わった不調を『 冷え 』と呼んでいます。

こり・痛み・しびれ・不定愁訴。

男女関係なく関わっていて、意外とスポーツをされている方にも多い。

  • 自分自身に起きた体調の変化
  • お客様を通じて客観的に感じること

慢性痛に影響している『 冷えと不調との関係 』をまとめたページです。

(2012.05.11メインサイトで公開していたページへ追記をおこない、こちらのセルフメンテナンスのHPへ移動公開)

冷え取りが私の人生を変えた

「大袈裟な。」

って思われるかもしれませんが、体調が大きく変わった私の体験談から綴ります。

花粉症が足湯で改善するって聞いたから

私はひどい花粉症でした。

足湯で花粉症が改善という噂を聞き、「少しでも良くなれば」の思いから、噂を信じて足湯を始めたのです。

開始したのは2006年。

花粉症に関しては、完治したわけでなく未だに持ってはいるのですが(以前より症状はかなり軽いです)、思わぬ症状に効果があったのです。

お腹の調子が改善。風邪もひきにくくなった

小さいころからですが、私はお腹が弱く、しょっちゅう下痢を繰り返す体質でした。

2006年に足湯を始めて3ヶ月経った頃

腸が普通になったのです。

下痢をしにくく大便の状態が普通に変わってきました。

「冷えが原因だったのか!?」

当時、マラソンもしていましたから、自分で発熱しているわけですから、まさか自分に冷えがあるとは思ってもいませんでした。

「もっと早く冷え取りに取り組んでおけばよかった。」

大きな悩みが改善したので冷え取りはその後も続けました。

環境にあった服装が必要

2012年の夏のことです。

このころは、休みも作らず。体力に任せて施術件数もどんどん増やしていた時期のことです。

「あれ?お昼になるとお腹が崩れる。」

数日間、この様な状態が続きました。

冷え取りを習慣にしてからはこの様なことは無かったので、

「夏風邪かな?でも、そんな感じでもないし。」

ちょうどその頃、お客様から靴下の重ね履きの健康法のことを教わったのです。

「もしかしたら、それでかな?」

一枚、靴下を重ねてみました

すると、お昼頃に起きていた腸の崩れが次の日から起きなくなったのです。

冷え取りだけではなくて、服装も環境に合ったものでないといけないんだ。

冷房が考えていた以上に足元を冷やしていて、足湯などの冷え取りだけでは追いつかなくなり昔の様に下痢を起こしていたのだとわかりました。

疲れにくいカラダに変わってきた

元々、私は靴下が大っ嫌いです。

冬でも家では素足をとおしていました。

ですから、重ね履きがいつまで続けられるか?という不安を持っていたのですが、意外と続いたのです。

それどころか、

「もう一枚重ねたほうがいいかな?」

と感じるようになってきました。

おそらく、冷え取りが進んだことと、足自体の感覚が本来の感覚に戻ったのではないかと考えています。

トータル3枚にして数か月、ある時、

「最近疲れにくいな。以前より疲れにくい。」

疲れにくさも実感することが増えてきました

なぜ、疲れにくさにつながったのかの理屈はこのページ後半で説明します。

以上が、私自身の冷え取りの実体験です。

  • 悩みであったお腹の弱さ改善
  • 風邪をひきにくくなった
  • 以前より疲れにくくなった

私の事例は、主に腸に影響していた例ですが、肩や腰にかかれば肩こり・腰痛となるのです。

冷えは慢性的な不調に大きくかかわっていることを実感しました。

次はお客様の施術でから冷え事例の抜粋です。

お客様を通じて実感する冷えの影響

温度差を意識して下記事例を読んでみてください。

炎天下で働く男性のぎっくり腰

夏場や季節の変わり目に、けっこうぎっくり腰の方が増えます。

炎天下で働いてられる方がぎっくり腰でご来院。

整体チェック法で反応した箇所はカラダ内部全体。

反応からは冷えが関わっています。

緊張の自然な解放を促す手法で、繰り返し内部との緊張連動を解放していくと、それだけでご自身で動けるようになってきました。

お客様への説明で、冷えによる緊張が主にかかわっていたことをお伝えすると。

「炎天下で暑い中働いている。冷えなんてあるわけがない!」

冷たいものは飲まれていませんか?

「あ、キンキンに冷えた水をがぶ飲みしながら仕事をしていました。」

それですね。

冷えからくるアゴの強い痛み

「3日前くらいから、急にアゴの痛みが出てきたんです。」

大学生の女性。

整体チェック法でチェックすると内部の緊張との連動。

緊張の自然な解放を促す手法で解放していくと、痛みは緩んできました。

冷えの説明をしていると、

風邪で食べ物がたべられなくて、ずっとアイスクリームを食べていたんです。」

一週間くらいその状態だったらしく、アゴの痛みの主因が明確になりました。

栄養は補給できたけど、冷えの影響がアゴに痛みとして現れたのですね。

冷え取りを実践されたお客様

上記事例は急性痛事例を取り上げていますが、慢性痛には特にかかわりが深いと感じています。

お伝えした通りに冷え取りを実践していただけているお客様は、明らかに改善のスピードと安定性が違うと実績から感じています。

症状の再発があっても、その強さが以前より軽微であったり、定期的にメンテナンスでお会いする中で冷え取りの効果を客観的に感じるところです。

更年期のホットフラッシュなどの症状は、ホルモンの影響だけではないと感じています。

事前に冷え取りなどで対策することで、更年期の症状を軽減させる効果があると考えています。

冷えとはなんなのか?

冷え性とは違い整体的見地での冷えとは、体内外の温度差によって自律神経が乱れること。

ですから、男性にも大いにかかわっていることなのです。

体内外の温度差が自律神経を乱す

  • 冷たいものを飲む、食べる
  • 足など末端が冷えている

これらは、

  • 内臓と体表との温度差
  • 末端と体表との温度差

体内の温度差により、自律神経が乱れてカラダ(主に内臓系)に緊張をかけてくると考えられています。

外気温の急な変化にも自律神経の乱れが起きます。

季節の変わり目に不調が増えるのはそのためと考えています。

緊張がからだに溜まることで不調につながる

温度差により自律神経が乱れてかかる緊張は、カラダに残りやすく、その原因を絶たない限り何度も緊張を入れてきます。

つまり、緊張が溜まりやすいわけです。

緊張が溜まると緊張が強まり、それがカラダの許容範囲を超えることで痛みなどの不調につながっているわけです。

温度差は暑い時期ほど起きやすい

カラダの温度差で考えると、冬場は末端の露出は少なくなりますし、冷たいものの摂取は少なくなります。

つまり、

春から夏にかけて、

  • 冷房
  • 素足
  • 冷たい飲食

これらが増えるため、これらに比例して自律神経の乱れが起きやすくなる。

温度差なので、寒さを感じるわけではなく、気づかないうちに緊張が溜まっていると考えられています。

私の事例では、以前のマラソンをしていた時期で考えると。

普段は冷えは感じていなかった。しかし、

  • 走った後、冷たい飲み物をキューッと飲む
  • カラダが熱くてシャワーしか浴びない
  • 靴下を家では履かない

ことで、緊張がどんどん溜まっていたと考えられます。

主におなかに影響していたわけです。

整体と冷え取りで改善促進

緊張が減るとカラダの機能が活性化

自律神経の仕組みが筋膜(筋肉・内臓系)に緊張を入れるとは、緊張が入った箇所は収縮が起きて硬くなっているわけです。

つまり、自由が奪われ本来の状態ではなくなっている状態。

逆に、カラダに溜まった緊張が少なくなっていくと、痛みが減るだけでなく、元々持っている機能が働きやすくなります。治癒力・代謝なども向上します。

上記、私自身の体験での『疲れにくさ』についても、

緊張が減るに比例して、

  • 筋肉が自由になり本来の力を発揮するようになった
  • 代謝など機能面が本来の状態に近づいていった

以上から、カラダのパフォーマンスがアップし、以前より疲れにくいカラダに変化していったと考えられます。

整体の役目

  • 既に溜まった緊張を解放すること

改善に必要なこと

  • 新しい緊張が入らないようにすること

つまり、冷えなど真の原因を抑えないと新しい緊張が入り溜まってしまいます。

不調の真の要因とは

自律神経を乱す要因

  1. 冷え(体内外の温度差)
  2. 心的ストレス
  3. 使い疲れ

使い疲れは休めば取れるので、主に1と2がかかわると考えています。

  • 心的ストレスは自分ではコントロールしにくい
  • 冷えは習慣改善でコントロールすることが可能

心的ストレスについてのセルフメンテナンスは下記リンクをご参照にしてください。

改善を早めるだけでなく安定を望む

真の原因を習慣改善で抑え込みながら、古い緊張は自律神経に着目した整体でどんどん解放していく。

整体と冷え取りは安定を望むうえでベストマッチングと言えます。

冷え取りは個人毎に適切な温度と時間があります。

超えた条件で行うとカラダの防御反応が起きますのでかえって悪影響になる場合があります。

大切なことなので、個人毎の最適値を初回の施術時にお伝えするようにしております。

冷えについて著名人のご意見をご参照

治癒力や免疫力について書かれている書物を拝見しますと、”白血球がうまく働いている人は治癒力や免疫力が高い”というのが共通の考え方になっています。

医学博士 石原結實氏

あたためることが白血球の活性を促進 医学博士 石原結實氏
ほとんどの病気で発熱するのは、白血球の働きを高めて病気を治そうとする自然治癒力の表れと考えていいだろう。つまり、日頃からカラダを暖める工夫をすることで、病気を防ぎ、治すことができるのである。
医学博士 石原結實著 「体を温める」と病気は必ず治る

これは、暖めること、つまりは、冷えを取ることの大切さを医学的見地から提唱されています。

足湯と体調との関係資料

『健康』2008年12月号(主婦の友社発行)に掲載された足湯の効果と方法

『健康』2008年12月号(主婦の友社発行)より出典
2009/1/7「健康」編集部より掲載許可取得

追記(2022.08.20)16年間の冷え取り生活で感じたこと得たことまとめ

最初の数年間で感じた疑問

私は、2006年から靴下の重ね履きと足湯もしくは半身浴を毎日続けました。

冷え取りを始めて、最初の数年間は、なぜか、「俺って冷え性になったのかな?」と感じることが増えてきました。

院の中なので、部屋の温度は自分好みに設定できます。加えて、靴下の重ね履きだけでなくズボン下も履いている。

「冷え取りをしているのに以前より寒さを感じる」

同じことを実践している同業の知人も言っておりました。

なぜなのか?

自分の中での解釈は、『 冷えのぼせ 』が解消されたことで出てきた感覚と考えています。

冷えのぼせとは、冷えの影響が強くなることで自律神経が混乱して、冷えているのに体感的には熱く感じている状態。

つまり、『 のぼせ 』がなくなってきたので、もともと持っていた冷えの状態を感じるようになったものと考えています。

改善していく一つの過程と捉えることができます。

2015年頃から感じだした体の大きな変化

年々、体の芯がしっかりしてくるような感覚や免疫力の向上など、何かの折に感じながら過ごしていました。

たとえば、夏は寝ているときに汗をかくので必ず朝シャワーを浴びます。

秋に入ってからも続けていると、以前であれば、ぞくぞくっと体がして風邪様な症状につながったりすることが多かったのですが、ある時から、同じ気候でもそれが起きなくなったりしたのです。

はっきり体が変わったと認識できたのは、2015年の頃です。

冬に院内でも手放せなかったズボン下を履く必要を感じなくなったのです。

「体温調整機能が正常になってきたのかな?」

実際にズボン下を履かなくなって今に至っています。

寝るときにも履いていた靴下もこの頃から履かなくなってきました。

寝るときに靴下を履く行為についてのご参考

「寝ているときに足に汗をかくから、靴下を履いて寝るとかえって冷える」と、お医者様がテレビで言われていることがありました。

これは、実際に生理学的にはその通りなのだろうと思います。

しかし、この現象は体温調節機能が正常に働いている方に起きている現象ではないかと感じています。

つまり、冷えが進んでしまった方にとっては、寝るときの靴下は改善に効果的に働く場合があると実体験から感じるところです。

ショック療法的な健康法に注意

足湯をしたり靴下を履いたり、このような過保護な健康法は、それを手放せなくなるというデメリットがあるのでは?体が怠けてしまうのでは?

このような疑問は常にありました。

実際に16年間実践してきて、必要なくなれば自然と外すようになることが分かるようになり、疑問として感じなくなりました。

それより気を付けなければならないのは、ショック療法的健康法ではないかと感じています。

「お風呂上りに冷水をかけましょう。そうすれば発熱して冷え解消になります。」

これは、体温調節機能が正常な人には良い方向に働くでしょう。

冷えが進んだ人が行うとどうなるか?

悪化すると考えています。

ショック療法は、そのマイナスを跳ね返す力を持っている人にはプラスに働く場合がありますが、跳ね返す力がない方にはマイナスにしか働かないと考えています。

ショック療法より『 補う療法 』のほうが安全で確実なのです。

私が冷え取り健康法で得られた一番のこと

免疫力の向上。

これは以前と全く違うものになりました。

2006年以前は、なぜか1年おきにインフルエンザにかかっていました。

「去年かかっていないから、今年はかかるかな?」

人ごみに行かないように気を付けても実際にかかってしまったり。

特効薬もなかった時代ですから恐怖でした。インフルをこじらせてしまって2週間入院したこともあります。

以前は、筋力的には自信があったのですが、内面的にはとても弱かったわけです。

しかし、今は、免疫力という意味で自信を持てるようになりました。

ここ16年間、インフルエンザにかかっていないのです。

免疫力に対する自信。

院内は常時換気などで対策をしていますが、自分自身の免疫力の向上が一番の安心感で、「冷え取りやっててよかった~」って気持ちです。

体質改善になります。皆様もお試しください。

Author

岡山市・整体院 ほぐし庵

Address : 岡山市南区築港新町2丁目11-10

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2012年5月11日自律神経を整えると不調が出にくくなる

Posted by 院長