習慣姿勢の矯正 ストレッチポールの使用で気を付けること

当院では、不調の改善過程でのストレッチや矯正は一旦やめていただいております。

整体で改善し身体に余裕ができたら、運動やストレッチなど健康法で心身のパフォーマンスアップをはかると良いと思います。

習慣的な作業によって起こる習慣姿勢(順応姿勢)についても同様です。

姿勢は整体であるていど改善しますが、習慣的な作業で順応してしまった習慣姿勢には矯正が必要な場合があります。

その際、ストレッチポールに背中を当てる姿勢矯正はとても有効と考えていますが、それが、「痛みのきっかけになった」と訴えられる方が時々おられます。

ストレッチポールが悪いわけではなく、使用のタイミングの問題で、私自身の失敗談も含めて、気を付けることなどをまとめました。

胸郭を広げて習慣姿勢をリセットする

私の好きな整体の一つに『開節法』というのがあります。

バックシェイプというクッションを背中に当てて猫背を矯正している図

松原秀樹 著 開節法フットケアより

ゆらゆら揺らす手法で坐骨神経を緩め、脚部・股関節・腰周りが緩んだ状態にしてくれます。

その後に、上図のようなクッションで背骨矯正をおこなう整体法です。

からだは全体が筋膜によってつながっていますので、腰から下が緩むと上半身も緩んできます。

緩んだ状態の上半身に矯正クッションを当てて矯正するものです。

  • 脊椎の全面が開く
  • 胸郭が開く

このような効果を期待するものです。

自重でゆっくり矯正されていくので、習慣姿勢のリセットに効果があります。

一時期、私は開節法の院によく通いました。

揺らす手技を使い始めた2007年ころから、岡山に移転して、からだに溜まった緊張に直接アプローチしていく施術体系の原型が出来上がる2009年くらいまでの間です。

とても良い整体法だと思っています。

ストレッチポールも習慣姿勢のリセットに効果的

ストレッチポールのHPに書かれているコンセプトから、

酷使した身体をリセットし、本来あるべき状態に整える。

日常生活は前かがみになりやすい

酷使により硬くなった筋肉を緩め、 骨格を整える

誰でも簡単にセルフケアを

ストレッチポール公式サイト | ブランドストーリーより抜粋

胸郭を開くことを意識している共通点を感じます。

お客様のヒアリングから、一番よく使われるストレッチポールの使用法は下図のように背中に当てる型と伺っております。

ストレッチポールに仰向けに乗っている女性の図

この状態で、無理なく関節を動かすことで筋肉の弛緩と筋膜リリースを狙っていると、HPの動画から推測できます。

開節法と同じような効果を期待できるものと思われます。

ストレッチポールの使用で気を付けること

冒頭に、「痛みのきっかけになった」と訴えられる方が時々おられますと書きました。

この事や私の体験を紐解いて、気を付けることを説明していきたいと思います。

緊張状態への刺激は筋肉の収縮につながる

私の体験から

開節法の院に行かなくなってからも、時々、院にある半円形の長細いクッションに乗って仰向けの矯正をしていました。

気持ちいいですよ。

肩甲骨の間も縮まるので肩甲骨周囲も柔らかくなります。

力が入ってない状態で筋肉を縮めることで起こる弛緩効果については、下記リンクをご参照ください。

ある時、いつものように背中にクッションを当てて、10分くらい経過した後、無理のないように横に転がるようにクッションから降りました。

「あれ?」

キューっと背中に緊張が入っているのです。

嫌な予感がしたのですが、予感通りで、ぎっくり背中のようになりました。

自己解析

疲れがたまっていたんです。

つまり、

自律神経が入れてくる緊張が溜まっているイメージ

自律神経が筋膜にかけてくる緊張が溜まっている状態で緊張が高まっている。

刺激を受け付けない状態で、クッションにそろりと乗るという刺激に対しても自律神経が過敏に反応してしまったわけです。

お客様の施術から

からだに溜まった緊張を一つずつ開放していく施術から、

からだに溜まった緊張の開放を促すイメージ図
からだに溜まった緊張の開放を促すイメージ図

ストレッチポールがきっかけで不調を訴えられるお客様に共通しているのは、背中全体を覆う広い緊張があることと、マスキング的に緊張の解放の滞りが起きていることです。

開放を促していく緊張の量から、からだが緊張状態のときにストレッチポールをおこなったことが推測できます。

からだが緊張状態のときの矯正は避ける

ストレッチポールの使用で気を付けること

からだが緊張状態のときはストレッチポールを使わない

緊張状態ってわかりにくいですよね。

そろりとポールの上に乗るだけでも、からだが(自律神経が)嫌がって緊張を高めてくる状態とは、からだに不調を感じていない時でも起きうる場合があります。

このページをご参考に、自分自身の緊張の溜まり具合を把握できるようになると、うまくストレッチポールと付き合っていけるようになると思います。

開節法の施術で痛みが出なかったわけ

事前に下半身を中心に緩めてからクッション(バックシェイプ)に乗るから、からだが緊張状態ではないのです。

Author

岡山市・整体院 ほぐし庵

Address : 岡山市南区築港新町2丁目11-10

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気を付けたほうが良い健康法

Posted by 院長